フェアプレー
サッカー女子Wカップの"なでしこジャパン"がフェアプレー賞も受賞していたという話題は、優勝の影に隠れてしまってはいるが、日本人としてとても誇らしい限りである。
フェアプレーといえば、10年以上前のこと、プロゴルフツアーでこんな出来事があった。
15番ホール。福沢義光プロは自ら打った2打目のボールに赤トンボが下敷きになっているのを見つける。
そのまま次を打てば間違いなくトンボは死んでしまうだろう。
しかし、彼はボールをそっと持ち上げてトンボを逃がし、確実に飛び立つのを確認してからプレーを続けたという。
これは、ちろろんペナルティが課せられる行為。
福沢プロはそれを承知の上でボールをピックアップした。そして「持ち上げ」行為を自ら競技委員長に報告。
規定により一打罰が与えられた彼は、67人中最下位でツアーを終える。
氏曰く、「もちろん、ルールは知っていた。しかし、トンボを打つのはかわいそうだった。」
この心温まる行為は、その後、日本ユネスコ協会のフェアプレー特別賞を受賞したそうだ。
かつて、朝日新聞のコラム「天声人語」がこの話題を取り上げた時、元ラグビー日本代表チーム監督 故大西鉄之祐氏の言葉を紹介している。
「フェアとは、自分の良心に照らして絶対に恥じない行動をし、それを誇りとする精神です。自分の価値判断として、自分の生き方が汚いかきれいか、という考え方だと思う。では、価値基準は何だ、といわれると、なかなか決められないが」
スポーツ、仕事、政治(恋愛も然り…)。そこには、事の成否を左右するかもしれない"駆け引き"が少なからず存在している。
それは、時として人間のダークな一面を曝け出す事もあろう。
残念ながらボクは、自分の良心に照らして絶対に恥じない行動ばかりできている訳ではないが、人として、日本人として、福島県民として、せめて、弱いものを見下す人間にだけはなりたくない。…そう思う。
そんな今日は、我が家の庭に咲く花々を幾つか。
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