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2012年3月27日 (火)

薪ストーブの地震対策(vol2)

以前アップした薪ストーブの地震対策についていくつかご意見を頂戴したが、あくまでD社のFA265に限定した内容である。

これは、あくまでボクの主観であり全く以って責任を取る所存はないのだが、地震で薪ストーブが転倒した件についての記事は極めてマイナーなので、改めて検証してみようと思う。

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○我が家の薪ストーブは、本震(震度6弱)で転倒した。

(余震で転倒した薪ストーブもあれば、震度7で転倒しなかったストーブもあるとのこと)

○(我が家を建築した)ハウスメーカーが知る範囲で、20台弱の薪ストーブが転倒した。

○転倒した薪ストーブの殆どは、脚部が別体型のタイプであった。

○薪ストーブ本体が動いてしまったケースは多数だが、転倒に至ったケースは数%

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因みに、我が家の立地は埋立造成地の端部に位置するため、耐震上は不利といえる。

実際、地質調査で地盤改良がベターとの判定であったため、柱状改良を施工している。

(地盤改良をしていなかったらと思うと、ゾッとする

 

設計段階から薪ストーブ導入前提で進めてきた我が家は、ストーブ本体が載る部分を基礎から直に立ち上げている。

R0010564

写真中央の周囲を断熱材に覆われた部分が基礎一体型の薪ストーブの架台。つまり、ストーブが基礎に載っているのと同じ。

床を後から補強する場合に比べ段違いに頑丈なのだが、逆に免震作用は期待できない。

(地震の揺れがダイレクトにストーブ本体に伝わってしまう)

 

まぁしかし、このことが善いか悪いかの判断は難しい。

元の地盤の状態に加え、地震の強さ、揺れの周期、揺れの長さ等々、複雑な要素が絡むからだ。

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流石にハウスメーカー側も対策を検討したらしく、しばらくしてから対策キットの案内が送られてきた。

その概要をイメージとして示してみる↓(白い部分)

R0011402

ざっくり言えば、ストーブ本体と床面を固定するための台座(鋼製)で、絶対転倒しないのかと言われれば?だが、まぁ多少なりとも効果は期待できそうだ。

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因みにボクの知る範囲において、転倒したストーブはあってもそれが直接の原因となって火災が発生したケースは無いようだ。

しかし、地震でズレた煙突が原因となった火災は少なくなく、また、火災に至らずとも雨漏りや天井の破損は相当数に上ったという。

 

震災後の再使用に当たってはプロの判断を仰いだ方が得策と判断し、本体から煙突取付部に至るまできちんとチェックして頂いた。

(我が家の煙突周辺は無事だった)

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薪ストーブの関係者からすれば、ボクのように地震の被害を記事にされるのは本位ではないかもしれない。

しかし、ユーザーは被害を最小限度にとどめるべく対策を講じようと少しでも情報を得たい筈である。

残念なのは、薪ストーブの代理店側から何らアナウンスがないことである。

各々が独自に対策を検討している現状において如何なものかと思う

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当然ながら薪ストーブは電気も石油もガスも使わない。

燃やす際に出るCO2は、木が成長する間の光合成があるためプラマイゼロ、つまりカーボンオフセットを実現している。

しかも、広葉樹のリサイクルは森林の保全にも役立っているのである

地震対策でいうなら、それこそ他の暖房器具だって同じ。ライフラインが途絶えても使用できる利点は決して小さくない。

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地震対策に"完璧"は無いが、少しでもリスクヘッジに役立てるのなら幸いである

 

 

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コメント

玉井人ひろたさん、こんばんは!

本当に本当に残念ですね。
ただ、セシウムは煙で拡散することはないとのことです。
故に、灰に濃縮されてしまうそうで…。

震災前に近所でもエコロジー対策で蒔きストーブにした家が2~3戸あったのですが、原発事故後外に積んでいた蒔きと燃やした灰に放射性物質が大量に含まれているとして騒がれ、今も使用せず石油ストーブなどにしておられるようです。

その対策まではメーカーだって無理ですよね

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