夏の早池峰「ハヤチネウスユキソウを愛でる旅」
岩手県は北上山地の最高峰「早池峰山」へ。(7/17)
日本百名山や花の百名山にも数えれられる名峰で、標高は1,917m。
10年ぶりの再訪となる今回、「ハヤチネウスユキソウ」のハイシーズンを狙う。
目下、最盛期の交通規制と併せ、コロナ対策によるシャトルバスの運休が続いている。
必ず最新情報(早池峰国定公園|花巻市 (city.hanamaki.iwate.jp))を確認頂きたい。
岳駐車場を起点に、my自転車を押しながらトボトボと歩いて行く。
※岳駐車場から小田越登山口までの片道8km区間をどうするかが今シーズンのカギとなる。
色々と迷った末、自転車を持ち込むこととした。(タクシーの場合、往復9,000円超^^;)
河原の坊より早池峰山を望む↓ (小田越登山口の手前2km地点)
通行規制の時間帯を外して入られている方もかなり多いようだ。
ようやく小田超登山口へ↓
係員に確認を取り、指定の位置へ自転車を止めてスタート♪
因みに、河原坊コースは崩落のためH28年から通行禁止が続いている…
15分ほどで樹林帯を抜け、灌木と蛇紋岩の露岩帯が続く斜面へ↓
岩場は、乾燥していても比較的滑り易い印象を受ける。
悪天候時の下りなどは特に注意されたい。
この蛇紋岩と気候が植生の特異性を生むらしい。
小田越を挟んで対峙する薬師岳を望む↓
五合目付近に至ると、高山植物や眺望の旨味がグッと増してくる♪
先ず手始めはメジャーな「ミネウスユキソウ」↓
本州を中心に広範囲で見られる種で、ここでは比較的高度の低いエリアに多い。
そして、主役である早池峰山固有種「ハヤチネウスユキソウ」↓
ヨーロッパアルプスに咲く「エーデルワイス」の近似種として有名かつ貴重な花♪
特に、5合目より上部で多く見られる。
こちらもまた固有種である「ナンブトラノオ」↓
淡いピンクの小さな花が可愛らしい♪
数ではウスユキソウやミヤマオダマキに圧倒されるが、是非とも探して欲しい。
蛇紋岩の合間で咲き誇るハヤチネウスユキソウ↓
例年の見頃は、6月中旬~8月上旬とのこと。
ハヤチネウスユキソウは、開花の状況によって微妙に見え方が異なっている。
白い花びらの様に見えるのは、花ではなく「苞葉」
その特徴的な苞葉は、5~15枚と幅があるようだ。
フェルト地の様な白い綿毛も特徴の一つ。
その名の通り「薄雪」の如き美しさで観る者を魅了する♪
ミヤマウスユキソウとよく似た印象ではあるが、開花期や産地等が異なるため区別できるとのこと。
ハヤチネウスユキソウに次いで数多く見られる印象のミヤマオダマキと共に↓
鉄梯子へ↓
2段に分かれており、下段部に1本。上部に2本掛けられている。
剣ヶ峰との分岐を山頂方向へ↓
広く快適な尾根道だ♪
花々に囲まれながら山頂方向へ↓
山頂の一角に建つ早池峰山避難小屋↓
早池峰山神社奥宮をバックに一等三角点↓
昼過ぎの時間帯だが、比較的穏やかに推移してくれた♪
西側には、縦走路の先に中岳&鶏頭山方向↓
岳駐車場を起点に周回できるものの、より時間的余裕が必要となる。
山頂を後にし、来た道を戻る。
剣ヶ峰方向↓
山頂直下で見られたチングルマの小さな群生↓
この日、本ルート上で果穂化していなかったのはこのポイントのみ♪
梯子を下る↓
五合目御金蔵(右)と左奥に薬師岳↓
小田越登山口へ↓
自転車を回収し、岳駐車場へと下る。
途中、1,207m地点カーブ付近より早池峰山を見上げる↓
(GPSログ↓)
ランキング参加中!よろしくお願いしますm(_ _)m
« 台倉高山@桧枝岐村 | トップページ | 盛夏の上渋井ハス園@塙町 »
「山歩き(日本百名山)」カテゴリの記事
- 厳冬期「磐梯山」_2025(後編)(2025.01.27)
- 厳冬期「磐梯山」_2025(前編)(2025.01.24)
- 晩秋の尾瀬【至仏山編】_2024(2024.11.10)
- 「浅間ゴールド」に染まる錦秋の浅間山_2024(2024.11.01)
- 真夏の会津駒ヶ岳_2024【下山編】(2024.08.12)
「花紀行」カテゴリの記事
- 田んぼにポツンと佇む一本フジ@矢板市(2025.05.14)
- 半田山自然公園のシラネアオイ群生地(2025.05.11)
- 白川湖の水没林_2025(2025.05.08)
- 只見線沿線の春景色_2025(2025.05.05)
- 萌黄色に染まる天狗山_2025(2025.05.02)
お疲れ様です~♪
夏山と希少な花を満喫すべく、遠征してきました。
この時期、山も暑さとの闘い的な面はありますが、
絶景に勝るものはありません♪
札幌も暑くなって来たんですね。
福島では、今日からオリンピックの競技スタートです。
様々な意見はありますが、真摯に臨むアスリートたちを
応援しない訳にはいきません!
投稿: bill | 2021年7月21日 (水) 21時21分
早池峰山の固有種です♪
ウスユキソウは数あれど、ヨーロッパアルプスの
エーデルワイスに最も近いとされ、この花を求めて
全国から登山者が訪れます。
>ドイツの山岳狙撃兵が帽子に付けていた徽章がエーデルワイス
やはり、エーデルワイスは特別な存在なのでしょうか。
多くの人々に愛されて欲しいものですね。
投稿: bill | 2021年7月21日 (水) 21時16分
billさん!
色々あって、ご無沙汰していました!
山岩の緑 綿を纏ったような可愛い山岳花を楽しみ
岩肌のハシゴが下山の時の方が 怖そう;:(∩︎´﹏`∩︎):;
福島は高温!山は涼しいのかな?
札幌もこのところ メッチャ( *¯ㅿ¯*)暑っ〜!
オリパラ大丈夫かなっ(笑)
投稿: Pee | 2021年7月21日 (水) 08時06分
こんばんは!
ハヤチネウスユキソウですか。
早池峰山の固有種?
へぇ~、見てみたいものです。
以前、霧ヶ峰でウスユキソウを見ましたが、それとは別種なんですね。
でも、ウスユキソウってエーデルワイスに似ているんですね。
もちろん、エーデルワイスを見たことがありませんが、昔見た戦争映画で、ドイツの山岳狙撃兵が帽子に付けていた徽章がエーデルワイスだったことを思い出しました。
投稿: FUJIKAZE | 2021年7月20日 (火) 23時29分